IoTでは、センサーの値を監視し、メールでアラートを知らせることがよくあると思います。CANDY EGG でもメールを送信することができますが、メールを送信するためのアカウントは利用者に用意してもらう必要があります。ところが、最近では、スパム対策等により、簡単にはメールが送信できなくなっており、誰に相談すればいいのかと途方に暮れてしまう方も多いかと思います。本稿では、CANDY EGG からメールを送信する手順について解説します。
Gmail から送信する
Gmail (G Suiteを含む)のアカウントを使ってメールを送信するためには、「2段階認証」を有効にし、「アプリパスワード」を設定します。
2段階認証の有効化
こちら(https://support.google.com/accounts/answer/185839)を参考に、2段階認証を有効にします。
アプリパスワードの設定
Google アカウント (https://myaccount.google.com/) に移動します。
サイドメニューから「セキュリティ」を選択します。次に、「アプリパスワード」をクリックします。

パスワードを求められた場合は、パスワードを入力してください。
「アプリ選択」のプルダウンリストから「その他(名前を入力)」を選択してください。


後から分かりやすい名前を付けます。ここでは「CANDY EGG 001」としました。その次に、「生成」をクリックします。

パスワードが生成されます。「このパスワードを覚えておく必要ないので …」とありますが、少なくとも、CANDY EGG の設定が終わるまでは覚えておいてください。

これで、アプリパスワードの生成は終わりです。次は、このアプリパスワードをつかって CANDY EGG の設定を行います。
CANDY EGG の設定
「email」ノードをドラッグ&ドロップします。

編集画面を開いて「email」ノードの設定おw行います。
- Server:
smtp.gmail.com
(デフォルト値) - Port:
465
- User secure connection:チェックを入れる
- Userid:Gmailアカウントのメールアドレス
- Password:生成したアプリパスワード

「inject」ノードをドラッグ&ドロップします。

「change」ノードをドラッグ&ドロップします。

「change」ノードの設定画面を開き、以下のように設定を行います。
set
–msg.to
: 送信先メールアドレスset
–msg.topic
: 件名set
–msg.payload
: メール本文
メールの本文を動的に変える場合には、「change」ノードの代わりに「function」ノードなどを使います。

「inject」ノードと「change」ノード、「change」ノードと「email」ノードを線でつなぎ、最後に「Deploy」をクリックします。

メールを送信するために、「inject」ノードをクリックします。

メールが届いたことを確認します。

まとめ
Gmail のアカウントを使って、 CANDY EGG からメールを送信することができました。また、メールだけでなく、twitter や Slack の連携も可能です。是非ともご活用ください!
長谷川 聡(はせがわ さとし)
大学卒業後、メーカーで家電製品の開発に携わる。情シスに移動後、システム連携基盤の構築とグローバルでの導入展開を実施。2014年より、組込みとサーバーサイド、両方の経験を活かし、IoTのコンサルティングに従事。